lesson-1_Phantom Walletを設定しよう!
🤖 ローカル開発環境を設定する
※ GitHubアカウントの初期設定がお済みでない方は、アカウント設定を 行ってからお進みください。
まず、 この GitHub リンク にアクセスして、ページの右上にある[Fork]ボタンを押してください。
このリポジトリをフォークすると、自分のGitHubに同一のリポジトリがコピーされます。
次に、新しくフォークされたリポジトリをローカルに保存します。
Code
ボタンをクリックして、コピーしたリポジトリのリンクをコピーしてください。
最後に、ターミナルでcd
コマンドを実行してプロジェクトが存在するディレクトリまで移動し、次のコマンドを実行します。
※ YOUR_FORKED_LINK
に先ほどコピーしたリポジトリのリンクを張り付けましょう。
git clone YOUR_FORKED_LINK
無事に複製されたらローカル開発環境の準備は完了です。
🔌 Phantom Wallet をインストールする
このプロジェクトでは、Phantom Walletという、Solana専用のウォレットを使用します。
まずはブラウザに拡張機能をダウンロードしてPhantom Walletをセットアップしてください。
Phantom Walletは Chrome、 Brave、 Firefox、および Edge をサポートしています。
Chromeの方はこちらからPhantom Walletをインストールすることがきます。
インストールが完了したら、Phantom WalletのネットワークをDevnetに変更しておきましょう。
※ 今回はDevnetを使用するので、ウォレットもDevnetに変更する必要があります。
- 「設定」→「デベロッパー設定」→「ネットワークの変更」→「Devnet」から変更できます。
※ 本プロジェクトではBraveとChromeでのみ動作が確認できます。
👻 Solana オブジェクトを設定する
WebアプリケーションがSolanaブロックチェーンと通信するためには、WebアプリケーションとPhantom Walletを接続する必要があります。
これは、通常のWebサイトへのログインと同じく、Solanaブロックチェーンと通信するために必要な 認証 のようなものです。
それでは、まずはsrc/App.js
ファイルを開き、 App.js
を以下のとおり変更しましょう( App.js
はアプリケーションのメインエントリポイントとなるファイルです)。
// Reactを使用します。
import React, { useEffect } from "react";
import twitterLogo from "./assets/twitter-logo.svg";
import "./App.css";
// 定数を宣言します。
const TWITTER_HANDLE = "あなたのTwitterハンドル";
const TWITTER_LINK = `https://twitter.com/${TWITTER_HANDLE}`;
const App = () => {
/*
* Phantom Walletが接続されているかどうかを確認するための関数です。
*/
const checkIfWalletIsConnected = async () => {
try {
const { solana } = window;
if (solana && solana.isPhantom) {
console.log("Phantom wallet found!");
} else {
alert("Solana object not found! Get a Phantom Wallet 👻");
}
} catch (error) {
console.error(error);
}
};
/*
* 初回のレンダリング時にのみ、Phantom Walletが接続されているかどうか確認します。
*/
useEffect(() => {
const onLoad = async () => {
await checkIfWalletIsConnected();
};
window.addEventListener("load", onLoad);
return () => window.removeEventListener("load", onLoad);
}, []);
return (
<div className="App">
<div className="container">
<div className="header-container">
<p className="header">🖼 GIF Portal</p>
<p className="sub-text">View your GIF collection ✨</p>
</div>
<div className="footer-container">
<img alt="Twitter Logo" className="twitter-logo" src={twitterLogo} />
<a
className="footer-text"
href={TWITTER_LINK}
target="_blank"
rel="noreferrer"
>{`built on @${TWITTER_HANDLE}`}</a>
</div>
</div>
</div>
);
};
export default App;
App.js
を分解して説明していきます。
const checkIfWalletIsConnected = async () => {
try {
const { solana } = window;
if (solana && solana.isPhantom) {
console.log("Phantom wallet found!");
} else {
alert("Solana object not found! Get a Phantom Wallet 👻");
}
} catch (error) {
console.error(error);
}
};
ブラウザにPhantom Walletがインストールされている場合は、DOM のwindow
オブジェクトにPhantom Walletのsolana
という名前の特別なオブジェクトが自動的に代入されます。
checkIfWalletIsConnected
関数では、window
オブジェクトをチェックしてsolana
オブジェクトが存在しているか、また、それがPhantom Walletであるかどうかを確認し、存在しない場合はPhantom Walletをダウンロードするようにアラートを表示します。
useEffect(() => {
const onLoad = async () => {
await checkIfWalletIsConnected();
};
window.addEventListener("load", onLoad);
return () => window.removeEventListener("load", onLoad);
}, []);
Reactでは、2番目のパラメータ[]
が空の場合、コンポーネントマウント時にuseEffect
のhookが1度だけ呼び出されます。
この機能を実装することで、WebアプリケーションにアクセスしたタイミングでPhantom Walletがインストールされているかどうかの確認ができます。
これは 非常に重要 な機能です。
※ Twitterハンドルを更新するのをお忘れなく!
const TWITTER_HANDLE = "あなたのTwitterハンドル";
🔒 ユーザーのアカウントにアクセスする
一度、ブラウザでインタフェースを確認してみましょう。
1. ターミナルを開き、cd
でプロジェクトのルートディレクトリまで移動します。
2. yarn install
を実行します。
3. yarn client start
を実行します。
これらを実行すると、ローカルサーバーでWebアプリケーションが立ち上がり、ブラウザのコンソール上にPhantom Wallet found!
が表示されるはずです。
※ コンソールを表示するには、ブラウザ上で右クリック
-> 検証
-> コンソール
を開きます。
次に、WebアプリケーションがユーザーのPhantom Walletにアクセスすることが 許可 されているかどうかを確認します。
Phantom Walletは、すべてのWebアプリケーションにウォレット情報を提供する訳ではなく、ユーザーが許可したWebアプリケーションだけに情報を提供します。
Webアプリケーションでは、ユーザーがWebアプリケーションに対してウォレットを使用する許可を与えているかどうかを一番最初に確認することが必要となります。
これはユーザーがサービスに「ログイン」しているかどうかを確認するようなものです。
それでは、checkIfWalletIsConnected
関数を以下のように修正してください。
const checkIfWalletIsConnected = async () => {
try {
const { solana } = window;
if (solana) {
if (solana.isPhantom) {
console.log("Phantom wallet found!");
/*
* ユーザーのウォレットに直接接続する機能を提供します。
*/
const response = await solana.connect({ onlyIfTrusted: true });
console.log(
"Connected with Public Key:",
response.publicKey.toString()
);
}
} else {
alert("Solana object not found! Get a Phantom Wallet 👻");
}
} catch (error) {
console.error(error);
}
};
connect
を呼び出すだけで、Webアプリケーションがウォレットへのアクセスを許可されていることをPhantom Walletに通知できます。
onlyIfTrusted
プロパティは、ユーザーがすでにウォレットをアプリケーションに接続している場合true
になります。
このように実装することで、一度でもアクセスを許可すれば、再度許可しなくても自動的にWebアプリケーションがSolanaプログラムの関数にアクセスすることができるようになります。
詳細はfantom の公式ドキュメントをご覧ください。
ターミナルを閉じるときは、以下のコマンドが使えます ✍️
- Mac:
ctrl + c
- Windows:
ctrl + shift + w
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